現スタジアムの問題点と改修ポイント

 現在、平塚市が所有する平塚競技場は、1987年のオープン以来、平塚市の誇りある施設の一つとして存在し各種陸上競技大会が開催されてきました。
 1992年にベルマーレのJリーグへの正式加盟をきっかけに改修が行われて以降はホームスタジアムとなり、開催日には数多くの市民が競技場を訪れるようになりました。そして、今もなおトップアスリートたちの活躍を観るために、子供やお年寄りなど、様々な年代の人たちが、そのスタンドから盛大な声援を送り続けています。このように平塚競技場の存在は有形無形を問わず、長期にわたりこの地域の活性化に寄与してきました。
 また、これらの施設充実に携わってこられた行政並びに先達の方々のご努力に改めて敬意と感謝の言葉を添えさせていただきます。

平塚競技場改修イメージ

平塚競技場改修イメージ(作/大磯町在住 岩田敏之さん)

【1】J1ライセンスの獲得(収容人数について)
Jリーグに申告している平塚競技場の定員数は18,500人です。しかし、実際にはライセンス獲得に必要な15,000人程の入場者数になると現在のキャパシティでは限界に近い状態です。しかもこの人数はゴール裏が2列で入った状態を想定しているので、場合によってはJリーグライセンスが獲得ができなくなる可能性も考えられます。

【2】導線、各設備の見直し(悪天候時の対策・バリアフリー化など)
①導線の問題について
現在の平塚競技場は、Jリーグ試合時のような大観衆を受け入れる場合、構造上”快適で安全の確保された環境”とは言い難い状況です。入場を待つ場外のスペースやコンコースは、申告している定員数(18,500人)を下回る10,000人規模の入場者であってもかなりの混雑度を示しています。万が一災害が起こった場合には、避難する来場者が混乱をきたし事故に繋がりかねないと大いに危惧する次第です。また、設備上は競技場内を一周することは可能ですが、各スタンドを繋ぐ通路が狭く避難路の確保にも不安が残ります。また、メインスタンド側からフードコート方面にも遠く、不便との声が上がっています。このような現在の構造上、メインスタンド、ゴール裏、バックスタンドと各々が分断されている状態なので、応援の一体感が演出できません。

②悪天候時の問題について
現在、屋根があるのはメインスタンドの一部のみです。昨今の気象現象から急激な天候変化に対応する事ができず、前出のコンコースの狭さにも起因し待避場所の確保もままならない状態です。また風雨以上に人命に関わる落雷対策としてもスタンドへの屋根設備の設置は緊急性が高いものと感じています。ドームまでとは言えませんが他のスタジアムのように風雨がしのげる環境が求められています。また、今後考えられる秋冬開催等も考慮した対策が必要と思われます。

③バリアフリーの対応について
子供やご年配の方、ましてや身体にハンディを持つ方々にとっての対応、導線や観覧スペース等の問題にも注目していく必要があると考えています。両サイドのゴール裏のスタンドには椅子が無く、全国的にもこの規模の施設としては時代の要請に充分な対応ができていません。加えて床や壁が経年以上の老朽化を呈している、など来場者からは危険を指摘する声が頻繁に聞かれるようになりました。

④設備の数、配置、導線の問題について
トップレベルは元より、アマチュアレベルの利用団体にとっても、関係設備の数、配置、導線が悪いなど、利用にあたって困難な点があります。競技がスムーズに運営されてこそ、競技参加者は競技場に素晴らしい印象を抱くことができます。それは競技の盛り上がりにもつながると考えられ、観戦者にとっても喜ばしいことだと考えられます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です