Monthly Archives: 9月 2023

平塚市に署名を提出しました。

2月から5月にかけて書面とオンラインで実施した署名(合計50,292筆)を9月14日に平塚市へ提出しました。

「平塚をシン・スタジアムがある街に」協議会会長の平塚青年会議所柳田理事長から署名を提出するにあたり、平塚市に対して以下のような挨拶がありました。

「平塚市における湘南地域らしいスポーツ文化の振興・発展はとても大事なことで、プロのサッカーチームのスタジアムがあるおとは平塚の個性であり、誇りでもあります。平塚市の知名度アップ、経済効果、スポーツ振興など様々な面において重要な存在となっております。
「子育てするなら平塚」、「誰もが住みたくなる街、平塚」、「宝であるベルマーレがある街」としての現状、そして将来的なまちづくりの観点からも、スタジアムの在り方について話し合ってまいりたいと思います。スタジアムの設置や維持等には、行政をはじめ多くの支援無しでは難しいのが現状です。
本日は、趣旨に賛同いただいた50,292筆の署名とともに要望いたします。」

また平塚商工会議所の常盤会頭も席上、以下のコメントをされています。

「スタジアムの設置や維持には、これまで行政の支援なくしては難しく、これからも同様です。平塚市に湘南ベルマーレの本拠地となるスタジアムが存続できますよう行政としての役割やいただける支援、湘南ベルマーレとしての役割、商工会議所などの団体を含む市民ができることなどを踏まえ検討する組織をいただきますようお願いいたします。」

これに対して、今回署名を受け取った平塚市今井副市長からは「サポーターをはじめ関係者の皆さんの熱い思いが入っていると真摯に受け止める」とコメントをいただいています。

なお今回の署名提出ついては各社から報道されています。

毎日新聞(9/15)「サッカーJ1 湘南ベルマーレ、新スタジアムを 平塚市に署名簿提出」
https://mainichi.jp/articles/20230915/ddl/k14/050/079000c

東京新聞(9/15)「ベルマーレ スタジアム建設問題「平塚存続」5万人署名提出 市とチームに溝、ファン焦り」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/277499

神奈川新聞(9/14)「ベルマーレ本拠地、平塚に存続を 市民らが署名5万筆を提出」
https://www.kanaloco.jp/news/life/article-1019965.html

平塚市議会9月定例会でスタジアムに関する質問がありました。

平塚市議会9月定例会において諸伏市議会議員から「湘南ベルマーレの対応」について質問がありました。

平塚市議会録画中継はこちらからご覧になれます(議事が公開されるまで録画は閲覧可能です)。
https://hiratsuka-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1031

なお今回の質疑内容の概要は以下のようになっています。

質問内容:湘南ベルマーレへの対応について

【総括質問】(9分50秒~)
諸伏議員:
(1)レモンガススタジアム平塚には老朽化等の問題があり、Jリーグのクラブライセンス制度の一部を満たしていない状況を踏まえて、令和4年10月に湘南ベルマーレから新スタジアムを平塚市総合公園内に建設することを提案されている。
このベルマーレらの提案について、湘南ベルマーレが示した提案は何か、また市民への説明責任をどのように捉えているのか。

(2)新スタジアムに対する平塚市の考えについて
令和5年5月に事前相談のあった新スタジアム計画のうち、総合公園以外の民有地に建設する案について、平塚市の考えを湘南ベルマーレに回答したが、今後の対応について伺う。

企画政策部長:
令和4年10月に湘南ベルマーレから総合公園内に多機能複合型施設を建設する考えが示されたが、令和4年11月に財源や費用負担が不明瞭であったり、総合公園内への建設ではクリアすべき課題がある旨を回答した。
令和5年5月の事前相談における新スタジアム計画では、民有地を利用した上で総合公園内に建設する案と、民有地に建設する案の2案に加え、事業スキームや建設費用の半額(約70億円)を市に負担を求める内容が提案された。
具体的な提案内容に関しては現段階では公表できないが、市長定例会見や6月市議会定例会において、これまでの経過を説明しており、今後も協議の進捗に応じて情報を発信する。

令和5年5月にベルマーレから提案された計画案については夏までに市の返答を求められていたことから、課題を整理し、8月3日にベルマーレ側へ伝え、今後も協議をしていくことを共有した。現時点は市の考えはベルマーレへ示したので、市としては対応を見守っている。

【個別質問】(51分30秒~)
諸伏議員:
総合公園内の新スタジアム建設は都市公園法による建ぺい率に問題があり、建設は難しいという判断でよろしいか。

企画政策部長:
都市公園法において建築できる特例施設の建築面積は公園面積の10%以下とされているので、現状では新スタジアムを作ることはできない。

諸伏議員:
総合公園は大規模災害時の自衛隊や関係機関の拠点となるため、新スタジアム建設は難しいという判断でよろしいか。

企画政策部長:
総合公園は防災用の資材を備蓄しており、救援物資を受け入れる際には平塚市の総合防災基地や県の広域防災活動拠点の役割も担っている。

諸伏議員:
湘南ベルマーレから建設費の半分(約70億円)の負担を市に求めていることについて、平塚市にとってどれだけ大きいのか。

企画政策部長:
平塚市役所本庁舎は145億円かかっているが、市は131億円を負担している。この庁舎を建設するために平成元年から20年かけて庁舎建設基金を70億円積み立てた。それだけ大きな額だと考えている。

諸伏議員:
このスタジアム問題の本質はどこにあるのか見解を伺いたい。

企画政策部長:
ベルマーレもこれをわがままで言っているのではなく、背景には収容人数や屋根といったJリーグのスタジアム基準がある。
それをクリアするためにベルマーレは今回の提案をしているが、建物だけで140億円で、土地の代金は入っていない。
巨額の費用がかかるスタジアムを持てるのは、都道府県や政令市、大企業が付いているところで、人口25万8千人の平塚市の財政状況では70億円を出せる状況ではなく、同じような規模の都市も同じであり、Jリーグのスタジアム基準を地方の都市がどう解決していくことが問題の本質であると思っている。

諸伏議員:
広島市は平塚市より5倍程大きい市だが、スタジアムの建設にあたっては20億円出したのがやっとだという状況なので、70億円というのは非常に大きい数字だ。
それでも現在のレモンガススタジアム平塚の老朽化や屋根、収容人数など湘南ベルマーレが抱えている課題は共有できていると思うが、市長にはレモンガススタジアム平塚の改修について見解を伺いたい。

落合平塚市長:
これまで平塚市がベルマーレに対して支援をしてきたが、その中で基準に合わせたスタジアムをベルマーレが作りたい、それを平塚市がどこまでバックアップしていくかというのは問題があると思う。
平塚市はできる限りのことをやってきたが、新スタジアムを作ることを平塚市に一緒にやらないけないと言われる立場ではないと思う。
平塚市が球団を持っているのではなく、ずっと応援してきたが、それをもってベルマーレの新スタジアムづくりにすべて平塚市に責任があるというのはちょっと違う話だ。
70億円は市民の税金なので、平塚市の責任、ベルマーレが取り組む方向性について、話し合いをしながら進めていこうというのが今の段階です。
スタジアム基準に合わせて改修することを条件に新スタジアムの話をやめるということは考えておらず、ベルマーレにも伝えている。
今の段階でJリーグの基準に合わせて改修をしていくというのは、これからの話し合いの中で考えていくという段階にあると思っている。