9月6日の平塚市議会9月定例会2日目に「しらさぎ・無所属クラブ」の江口議員から「湘南ベルマーレ新スタジアムの将来像について」との質問がありました。
今回の総括質問における発言通告は以下のとおりでした。
・湘南ベルマーレ新スタジアムの将来像について
(1)市長とJリーグチェアマンとの会談概要は
(2)湘南ベルマーレとの定期的な面談は
(3)サポーター、スポンサー企業などの声を聴く場は
(4)市民アンケートや市長との意見交換の場を設けることはしないのか
(5)湘南ベルマーレ新スタジアム候補地の選定と整備
当日の質疑内容は平塚市議会の以下のHPで映像配信されています。
https://hiratsuka-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1147
なお、録画配信は市議会HPに議事録が公開されるまでとなっています。
実際の質疑内容は以下のようになっています。
映像配信には、その他の質疑も含まれているため、スタジアムに関する部分についての発言のある時間を記載しています。
質問内容:湘南ベルマーレ新スタジアムの将来像について
【2分40秒~3分45秒】
江口議員:
湘南ベルマーレ新スタジアムの将来像について
(1)市長とJリーグチェアマンとの会談概要
今年3月に公益社団法人日本プロサッカーリーグを落合市長が訪問して野々村チェアマンらと懇談をしています。その概要を伺います。
その後は湘南ベルマーレとのスタジアムに関する勉強会を行っていると聞いています。どのような内容か伺います。
(2)湘南ベルマーレとの定期的な面談は行ってるのか伺います。
(3)サポーター、スポンサー企業などの声を聞く場は設けてるのか伺います。
(4)市民アンケートや市長との意見交換の場を設けることはしないのか伺います。
(5)湘南ベルマーレ新スタジアム候補地の選定と整備
候補地の選定と整備についての市の方針、考え方を伺います。
【15分16秒~17分30秒】
企画政策部長:
湘南ベルマーレ新スタジアムの将来像について、大きく5点のご質問です。
まず(1)市長とJリーグチェアマンとの会談概要は、と(2)湘南ベルマーレとの定期的な面談は、と(5)湘南ベルマーレ新スタジアム候補地の選定と整備については関連がありますので、一括して答弁します。
本年3月12日に市長がJリーグを訪問し野々村芳和チェアマンと懇談しました。そこでJリーグが求める理想のスタジアムとクラブチームを支える地方自治体の実情にギャップがあることについて市長から課題を提起しました。
現在、本市とベルマーレは月1回程度定期的に勉強会を開催しておりスタジアムの新設や改修を前提とせず現状の課題や他の自治体のスタジアムの新設・改修における事業スキームなど事例研究を進めるとともに相互に情報共有を図っています。
次に(3)サポーター、スポンサー企業などの声を聞く場は、と(4)市民アンケートや市長との意見交換の場を設けることはしないのか、については関連がありますので一括して答弁します。
昨年9月14日に「平塚を新スタジアムがある街に協議会」からプロスポーツの拠点とするスタジアムに対する要望の署名50,292筆が提出されました。本市としては署名の数と新スタジアムを希望するサポーターたちの思いは大変強いものだと感じこれを真摯に受け止めさせていただきます。
署名以外にも市民を始めサポーターやスポンサー企業の声については市長への手紙や市ホームページの問い合わせフォーム、電話などの手段により、聞く機会を用意していることから、新スタジアムのような個別具体な案件をテーマにした市民アンケートや意見交換の場を設けることは考えておりません。
◆再質問
【40分~52分22秒】
江口議員:
湘南ベルマーレ新スタジアムの将来像について、再質問を移していきたいと思います。ご答弁では、事例研究をしていますと月1回勉強会をしていてますと、その事例研究の中で見えてきたことというのがありましたらお聞かせいただけますか。
企画政策部長:
湘南ベルマーレのとの勉強会の中で見えてきたものということでご質問いただきました。
月1回程度ベルマーレさんとは勉強会をしてるんですけども、これまでその中では、他市の事例ですとか、財源のスキームですとか、そういったようなことを意見交換をさせていただいてるところがありますので、様々な手法があるんだということと、ただ整備にあたって、その候補地とかも含めたところですけども、そういうには一方で様々な制約もあるんだというようなことも分かってきておりますので、まずはそういう部分の情報を共有してるというのが今の状況ということです。
江口議員:
その事例研究会に市長がお出かけになったりすることはあるんでしょうか。
企画政策部長:
市長がその会に出席することはありません。
江口議員:
ありがとうございます。事例研究会には出ておられないと。私は市長自身も様々な情報手法や他市の事例なんかもお耳に入れていただいて、アップデートしていただく必要が大変僭越ですが当然はあるだろうという風に思います。
そのアップデートをしていくためにも重要なのが、やはり市民の方のとりわけ5万筆のご署名をいただいた方たちの思いなんではないかという風に思います。
ご答弁では、個別具体的な場を設けることはちょっとできないということでしたが、例えばプロスポーツチームがある平塚の街、平塚のスポーツの文化をどうやって振興していくのかとか、そうしたテーマで少し幅広に設定して、ご関心のある方と共に市長が面談をし、意見交換をするとそういう場を設けていくべきではないかという風に思いますが、いかがでしょうか。
企画政策部長:
個別具体ではなくもっとスポーツっていう大きな視点ということなんですけども、本年度からスタートしている総合計画、平塚ビジョンですけども、その中で様々な分野の分野別ですとか重点戦略ですとか、非常に多くの部分での政策を決めていくのにあたって、前段ではあの様々な機会を捉えてあのご意見をいただいておりますので、今改めてまたそののスポーツに絞ってというようなことは考えておりません。
江口議員:
わかりました。私が今ご答弁聞いて思いましたのは、やはり制約は当然あるんだという風に思います。
その制約の中でおそらく最も大きな制約が土地の確保という問題なんではないかという風に推察をいたします。
今、様々な議論の中で平塚市が発信した候補地ではありませんが、総合公園内ですとか公園の東側の空地はいかがでしょうかというような議論になっています。
それはその広大な空地がどこにあるか、あるいは広大な用地がどこにあるのかといった観点で探していこうとすると、すぐにその制約が立ちはかるんだという風に思うんですね。
私はやっぱり様々な手段でいろんなアイデアを出していくということが、行政側からしていくことが重要だと思ってるんです。
それはその空き地がどこかというような話じゃなくて、施策横断的な観点から街づくりをしていく必要があるだろうという風に考えています。
これは1つの方法ですが、私が考える1つのアイデアです。市長は小中一貫校の取り組みを研究の段階ではあるけれども進めたいというご意向でした。、そのご意向も汲みながら私のアイデアを提案したいという風に思いますが、これは単なる1つのアイデアですけれども、例えば崇善小学校と江陽中学校は小中一貫の義務教育学校にしていく、崇善小学校の方に江陽中学校の機能を移して、プロスポーツ選手から学ぶとか、DXに強化するとか様々なその意味付けをしながら、それは負担がかかるでしょうから、一貫校にしていく。江陽中学校の敷地は空いてきます。そこに湘南ベルマーレの新スタジアムを誘致する。
これは突拍子もないことのように聞こえるかもしれないけれども、政策ごとに悩んでるとなかなかやっぱり突破口は開けないと思うんです。施策横断的に学校どうするのか、駅周辺地どうするのか、それからプロスポーツ選手のその後の活躍の場、スタジアムをどうするのかと、施策縦割りに考えていくと、その成熟した都市の中、都市の中心地の中には回答が見つからないだと思うんですね。
私が今市長に問いたいと思いますのは、縦割で施策ごとに頭を悩ませるだけではなくて、施策横断的に様々なアイデアを出していくべきではないかという風に思います。
それこそ政治の大きな魅力だし力だと思いますので、そうしたことを考えていくべきではないかという風に思いますが、市長にも今の思いイメージがおありだと思いますので、お聞かせいただきたいという風に思います。
落合平塚市長:
議員さんおっしゃいます通りですね、あの色々たくさんの課題がありますので、それを1本1本考えていくのはなかなか難しいだろうと。ただベルマーレにつきましては、これまで平塚市もしっかりとした応援をしてきておりますし、極端な言い方ですけれども、スポーツ振興の中での市民に対する色々なあの重要度というかそういうのを持ってもらって、それはもう大変認めますし、私もあの歴代の市長の中では一番応援をしてきましたので、しっかりとこの先も進んでもらいたいという思いは強くあります。
しかしながら、行政全体を見ると、これはやっぱりベルマーレというのは一企業であります。平塚市が持っていれば、そのように各政策を横断的に考えて、調整をしながら進めるということもありですけども、根本的にベルマーレという一企業スポーツ団体でありますけども、市民に対して大変大きな夢を与えてくれるものでありますけども、これはあの公的なものではありません。
その辺を基本にすると、やはり平塚市が支援をしていく、関わっていく、これにはしっかりとしたやっぱり立場がありますので、そしてまして議員さんご存知だと思いますけど市を進めていくためには予算もありますし、色々な政策もあります。そういう中に1つのものとして入れ込んでいくというのは難しいものという風に考えております。
江口議員:
市長がご発信なさることというのは非常に重要だと思いますので、私もそれをよくよくあの頭に入れていきたいという風に思うんです。
今のお話ですと予算があるんだと、公のお仕事では直接的にはないんだというようなお言葉だったという風に思います。いろんな課題はあるだろうと思います。
その課題をどう乗り越えていくのか、ということがあの市長に期待している5万人の方のそのご期待や思いなんだという風に思います。
私が出した案は本当に1つの案でしかありません。おそらく5万人の方はそれぞれにアイデアを持ちだと思います。
私が出した案ではありますが、例えば江陽中学校に新スタジアムを、当然防音なんかに整備配慮する必要があると思いますが、大門通りさんですとか八幡神社さんとかにはもちろん協力してもらいながら、サッカーのスタジアムのその賑いをより強化してもらう。
帰りには駅周辺でお食事をしてもらうこうした一体的な街づくりということをそれこそ予算は先でしょうけれども将来構想を作っていくべきではないかという風に考えています。
是非その施策全体的な横断的な街づくりをしながら都市像を描くという手法をやっぱり取っていくべきじゃないかという風に思うんですが、問いは縦割りではなくて横断的に考えていくということをやる必要があると思いますが、それって市役所の中のどこが中心的に担うものなんでしょうか。
政策縦割なら担当課がそれぞれあります。横断的なもの、中心軸を支えるのってどこになりますでしょうか。
企画政策部長:
政策横断的な取り組みということで、その前にあの5万人の声をというお話がありましたけども、先ほど市長申し上げました通り、市全体を見回した政策を展開しなければいけないという意味では、5万人がもし市民全員市民の方だったとすると、残り20万人以上の方も市民の方いらっしゃるわけですから、そういう方の生活とかえ市民サービスとかそれはしっかり維持向上させていかなければいけませんので、そういう視点からは、一企業と先ほど話ありましたけど、そういう部分に投入注力してくっていうのはなかなか難しいんだなという風に思います。
また市内全体の横断的なっていうのは、例えば街づくりという意味では立地適正化計画という中で、街づくり政策部中心にやっているとかいうのはありますし、またそういうのを組み合わせて、総合的にまとめ上げていくのは総合計画の中に持っていくということからすると、そこは企画政策部なのかなということになりますが、いずれにしても各関係部署が関わって出来上がって作っていくものですので、どこの部署がえ決めていくんだということでなく市全体としての判断をしていくべき内容だと考えております。
江口議員:
部長がお答えくださるとよく分かります。どうやってこうも決まった物事を事務的に適切に展開していくのかということをとても大事にされておられるんだと思うので、そこはよく分かるんですが、そのもっと上流にあるどういう都市像にしたいのかということを考えることこそ政治の役割だという風に思っております。