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平塚市議会9月定例会でスタジアムに関する質問がありました。

9月6日の平塚市議会9月定例会2日目に「しらさぎ・無所属クラブ」の江口議員から「湘南ベルマーレ新スタジアムの将来像について」との質問がありました。

今回の総括質問における発言通告は以下のとおりでした。

・湘南ベルマーレ新スタジアムの将来像について
 (1)市長とJリーグチェアマンとの会談概要は
 (2)湘南ベルマーレとの定期的な面談は
 (3)サポーター、スポンサー企業などの声を聴く場は
 (4)市民アンケートや市長との意見交換の場を設けることはしないのか
 (5)湘南ベルマーレ新スタジアム候補地の選定と整備

当日の質疑内容は平塚市議会の以下のHPで映像配信されています。
https://hiratsuka-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1147
なお、録画配信は市議会HPに議事録が公開されるまでとなっています。

実際の質疑内容は以下のようになっています。
映像配信には、その他の質疑も含まれているため、スタジアムに関する部分についての発言のある時間を記載しています。

質問内容:湘南ベルマーレ新スタジアムの将来像について

【2分40秒~3分45秒】
江口議員:
湘南ベルマーレ新スタジアムの将来像について
(1)市長とJリーグチェアマンとの会談概要
 今年3月に公益社団法人日本プロサッカーリーグを落合市長が訪問して野々村チェアマンらと懇談をしています。その概要を伺います。
 その後は湘南ベルマーレとのスタジアムに関する勉強会を行っていると聞いています。どのような内容か伺います。
(2)湘南ベルマーレとの定期的な面談は行ってるのか伺います。
(3)サポーター、スポンサー企業などの声を聞く場は設けてるのか伺います。
(4)市民アンケートや市長との意見交換の場を設けることはしないのか伺います。
(5)湘南ベルマーレ新スタジアム候補地の選定と整備
 候補地の選定と整備についての市の方針、考え方を伺います。

【15分16秒~17分30秒】
企画政策部長:
 湘南ベルマーレ新スタジアムの将来像について、大きく5点のご質問です。
 まず(1)市長とJリーグチェアマンとの会談概要は、と(2)湘南ベルマーレとの定期的な面談は、と(5)湘南ベルマーレ新スタジアム候補地の選定と整備については関連がありますので、一括して答弁します。
 本年3月12日に市長がJリーグを訪問し野々村芳和チェアマンと懇談しました。そこでJリーグが求める理想のスタジアムとクラブチームを支える地方自治体の実情にギャップがあることについて市長から課題を提起しました。
 現在、本市とベルマーレは月1回程度定期的に勉強会を開催しておりスタジアムの新設や改修を前提とせず現状の課題や他の自治体のスタジアムの新設・改修における事業スキームなど事例研究を進めるとともに相互に情報共有を図っています。

 次に(3)サポーター、スポンサー企業などの声を聞く場は、と(4)市民アンケートや市長との意見交換の場を設けることはしないのか、については関連がありますので一括して答弁します。
 昨年9月14日に「平塚を新スタジアムがある街に協議会」からプロスポーツの拠点とするスタジアムに対する要望の署名50,292筆が提出されました。本市としては署名の数と新スタジアムを希望するサポーターたちの思いは大変強いものだと感じこれを真摯に受け止めさせていただきます。
 署名以外にも市民を始めサポーターやスポンサー企業の声については市長への手紙や市ホームページの問い合わせフォーム、電話などの手段により、聞く機会を用意していることから、新スタジアムのような個別具体な案件をテーマにした市民アンケートや意見交換の場を設けることは考えておりません。

◆再質問
【40分~52分22秒】
江口議員:
 湘南ベルマーレ新スタジアムの将来像について、再質問を移していきたいと思います。ご答弁では、事例研究をしていますと月1回勉強会をしていてますと、その事例研究の中で見えてきたことというのがありましたらお聞かせいただけますか。

企画政策部長:
 湘南ベルマーレのとの勉強会の中で見えてきたものということでご質問いただきました。 

 月1回程度ベルマーレさんとは勉強会をしてるんですけども、これまでその中では、他市の事例ですとか、財源のスキームですとか、そういったようなことを意見交換をさせていただいてるところがありますので、様々な手法があるんだということと、ただ整備にあたって、その候補地とかも含めたところですけども、そういうには一方で様々な制約もあるんだというようなことも分かってきておりますので、まずはそういう部分の情報を共有してるというのが今の状況ということです。

江口議員:
 その事例研究会に市長がお出かけになったりすることはあるんでしょうか。

企画政策部長:
 市長がその会に出席することはありません。

江口議員:
 ありがとうございます。事例研究会には出ておられないと。私は市長自身も様々な情報手法や他市の事例なんかもお耳に入れていただいて、アップデートしていただく必要が大変僭越ですが当然はあるだろうという風に思います。
 そのアップデートをしていくためにも重要なのが、やはり市民の方のとりわけ5万筆のご署名をいただいた方たちの思いなんではないかという風に思います。    
 ご答弁では、個別具体的な場を設けることはちょっとできないということでしたが、例えばプロスポーツチームがある平塚の街、平塚のスポーツの文化をどうやって振興していくのかとか、そうしたテーマで少し幅広に設定して、ご関心のある方と共に市長が面談をし、意見交換をするとそういう場を設けていくべきではないかという風に思いますが、いかがでしょうか。

企画政策部長:
 個別具体ではなくもっとスポーツっていう大きな視点ということなんですけども、本年度からスタートしている総合計画、平塚ビジョンですけども、その中で様々な分野の分野別ですとか重点戦略ですとか、非常に多くの部分での政策を決めていくのにあたって、前段ではあの様々な機会を捉えてあのご意見をいただいておりますので、今改めてまたそののスポーツに絞ってというようなことは考えておりません。

江口議員:
 わかりました。私が今ご答弁聞いて思いましたのは、やはり制約は当然あるんだという風に思います。
 その制約の中でおそらく最も大きな制約が土地の確保という問題なんではないかという風に推察をいたします。
 今、様々な議論の中で平塚市が発信した候補地ではありませんが、総合公園内ですとか公園の東側の空地はいかがでしょうかというような議論になっています。
 それはその広大な空地がどこにあるか、あるいは広大な用地がどこにあるのかといった観点で探していこうとすると、すぐにその制約が立ちはかるんだという風に思うんですね。
 私はやっぱり様々な手段でいろんなアイデアを出していくということが、行政側からしていくことが重要だと思ってるんです。
 それはその空き地がどこかというような話じゃなくて、施策横断的な観点から街づくりをしていく必要があるだろうという風に考えています。

 これは1つの方法ですが、私が考える1つのアイデアです。市長は小中一貫校の取り組みを研究の段階ではあるけれども進めたいというご意向でした。、そのご意向も汲みながら私のアイデアを提案したいという風に思いますが、これは単なる1つのアイデアですけれども、例えば崇善小学校と江陽中学校は小中一貫の義務教育学校にしていく、崇善小学校の方に江陽中学校の機能を移して、プロスポーツ選手から学ぶとか、DXに強化するとか様々なその意味付けをしながら、それは負担がかかるでしょうから、一貫校にしていく。江陽中学校の敷地は空いてきます。そこに湘南ベルマーレの新スタジアムを誘致する。

 これは突拍子もないことのように聞こえるかもしれないけれども、政策ごとに悩んでるとなかなかやっぱり突破口は開けないと思うんです。施策横断的に学校どうするのか、駅周辺地どうするのか、それからプロスポーツ選手のその後の活躍の場、スタジアムをどうするのかと、施策縦割りに考えていくと、その成熟した都市の中、都市の中心地の中には回答が見つからないだと思うんですね。

 私が今市長に問いたいと思いますのは、縦割で施策ごとに頭を悩ませるだけではなくて、施策横断的に様々なアイデアを出していくべきではないかという風に思います。
 それこそ政治の大きな魅力だし力だと思いますので、そうしたことを考えていくべきではないかという風に思いますが、市長にも今の思いイメージがおありだと思いますので、お聞かせいただきたいという風に思います。

落合平塚市長:
 議員さんおっしゃいます通りですね、あの色々たくさんの課題がありますので、それを1本1本考えていくのはなかなか難しいだろうと。ただベルマーレにつきましては、これまで平塚市もしっかりとした応援をしてきておりますし、極端な言い方ですけれども、スポーツ振興の中での市民に対する色々なあの重要度というかそういうのを持ってもらって、それはもう大変認めますし、私もあの歴代の市長の中では一番応援をしてきましたので、しっかりとこの先も進んでもらいたいという思いは強くあります。
 しかしながら、行政全体を見ると、これはやっぱりベルマーレというのは一企業であります。平塚市が持っていれば、そのように各政策を横断的に考えて、調整をしながら進めるということもありですけども、根本的にベルマーレという一企業スポーツ団体でありますけども、市民に対して大変大きな夢を与えてくれるものでありますけども、これはあの公的なものではありません。
 その辺を基本にすると、やはり平塚市が支援をしていく、関わっていく、これにはしっかりとしたやっぱり立場がありますので、そしてまして議員さんご存知だと思いますけど市を進めていくためには予算もありますし、色々な政策もあります。そういう中に1つのものとして入れ込んでいくというのは難しいものという風に考えております。

江口議員:
 市長がご発信なさることというのは非常に重要だと思いますので、私もそれをよくよくあの頭に入れていきたいという風に思うんです。
 今のお話ですと予算があるんだと、公のお仕事では直接的にはないんだというようなお言葉だったという風に思います。いろんな課題はあるだろうと思います。
 その課題をどう乗り越えていくのか、ということがあの市長に期待している5万人の方のそのご期待や思いなんだという風に思います。

 私が出した案は本当に1つの案でしかありません。おそらく5万人の方はそれぞれにアイデアを持ちだと思います。
 私が出した案ではありますが、例えば江陽中学校に新スタジアムを、当然防音なんかに整備配慮する必要があると思いますが、大門通りさんですとか八幡神社さんとかにはもちろん協力してもらいながら、サッカーのスタジアムのその賑いをより強化してもらう。
 帰りには駅周辺でお食事をしてもらうこうした一体的な街づくりということをそれこそ予算は先でしょうけれども将来構想を作っていくべきではないかという風に考えています。

 是非その施策全体的な横断的な街づくりをしながら都市像を描くという手法をやっぱり取っていくべきじゃないかという風に思うんですが、問いは縦割りではなくて横断的に考えていくということをやる必要があると思いますが、それって市役所の中のどこが中心的に担うものなんでしょうか。
 政策縦割なら担当課がそれぞれあります。横断的なもの、中心軸を支えるのってどこになりますでしょうか。

企画政策部長:
 政策横断的な取り組みということで、その前にあの5万人の声をというお話がありましたけども、先ほど市長申し上げました通り、市全体を見回した政策を展開しなければいけないという意味では、5万人がもし市民全員市民の方だったとすると、残り20万人以上の方も市民の方いらっしゃるわけですから、そういう方の生活とかえ市民サービスとかそれはしっかり維持向上させていかなければいけませんので、そういう視点からは、一企業と先ほど話ありましたけど、そういう部分に投入注力してくっていうのはなかなか難しいんだなという風に思います。

 また市内全体の横断的なっていうのは、例えば街づくりという意味では立地適正化計画という中で、街づくり政策部中心にやっているとかいうのはありますし、またそういうのを組み合わせて、総合的にまとめ上げていくのは総合計画の中に持っていくということからすると、そこは企画政策部なのかなということになりますが、いずれにしても各関係部署が関わって出来上がって作っていくものですので、どこの部署がえ決めていくんだということでなく市全体としての判断をしていくべき内容だと考えております。

江口議員:
 部長がお答えくださるとよく分かります。どうやってこうも決まった物事を事務的に適切に展開していくのかということをとても大事にされておられるんだと思うので、そこはよく分かるんですが、そのもっと上流にあるどういう都市像にしたいのかということを考えることこそ政治の役割だという風に思っております。

平塚市議会3月定例会でスタジアムに関する質問がありました。

平塚市議会3月定例会において諸伏市議会議員から「湘南ベルマーレの対応」について質問がありました。

今回の質疑応答については以下のような報道もされています。

朝日新聞(2月29日)「J1湘南の新スタジアム負担「無理」 平塚市長がチェアマンに直訴へ」
https://www.asahi.com/articles/ASS2X7KNFS2XULOB00G.html

なお今回の質疑内容は以下のようになっています。
(※市議会HPへの映像公開は1週間後になるため、一部漏れがある可能性があります)

質問内容:湘南ベルマーレへの対応について

諸伏議員: 
湘南ベルマーレへの対応について。サッカー専用スタジアムの問題については湘南ベルマーレのホームスタジアムであるレモンガススタジアム平塚について老朽化問題やサッカー観戦のしにくさ、収容人数の問題など様々な課題があり、またJリーグクラブライセンス制度の要件を一部満たしていない状況を踏まえて、令和4年10月に湘南ベルマーレから新スタジアムを平塚市総合公園内に建設することとした施設のコンセプトやイメージの提案が示されたことからスタートしておりますので、以下を問います。

(1)湘南ベルマーレの提案内容について
これまで令和4年10月と令和5年5月に湘南ベルマーレより新スタジアムの建設に向けての提案が平塚市に示されております。また湘南ベルマーレを市内に存続させたいと願う市民団体「平塚新スタジアムがある街に協議会」が昨年の9月14日に本市に対して協力を要請する50,292人分の署名を提出しました。これまで本市は一定の考えを示されておりますが、今後の対応について伺います。

(2)湘南ベルマーレへの支援について
平塚市はこれまで湘南ベルマーレに対して様々な支援を展開してきたと認識しております。Jリーグ加盟時にスタジアムの大規模改修収や観戦環境の向上を目的とした施設整備などを行い支えてきましたが、今後の湘南ベルマーレに対する支援について伺います。

企画政策部長:
1点目のスタジアム構想にかかる今後の対応です。湘南ベルマールの新スタジアム構想については昨年11月に湘南ベルマーレの眞壁潔会長からゼロベースで市と協議していくことが示されました。その後12月には湘南ベルマーレ側からスタジアムに関する勉強会開催の提案があったことを受け、本年2月から月1回程度の勉強会を始めたところでございます。
スタジアムの新設や回収を前提に協議をするのではなく、この勉強会を通してスタジアムに関する様々な事例研究情報共有を図ってまいります。

次に2点目の今後の湘南ベルマーレに対する支援です。レモンガススタジアム平塚については今後の方向性が定まっていないため、大規模な改修を見送っていますが、トイレの改修や座席の入れ替えなど施設維持のための修繕については継続して取り組んでいるところでございます。

また令和6年度は次期総合計画の分野別政策の1つとして市民がスポーツに触れ、楽しむ機会を充実していくことに取り組んでまいります。こうした取り組みを通して市民がスポーツに興味を持ちスタジアムを訪れるきっかけになれば、湘南ベルマーレへの支援にもつがるものと考えております。

諸伏議員:
(3)湘南ベルマーレへの対応について
現在、サッカー専用スタジアム構想については現段階ではゼロベースになっていると理解をさせていただきます。ただ地方自治体がJリーグのチームを支える厳しさを理解してもらうことも必要であります。現状を踏まえての課題など色々あると思いますが、落合市長は本年1月11日号の地元紙の新春インタビューの中で、Jリーグとの協議の必要性について言及していましたが、Jリーグと今後、具体的にいつ頃どのような話し合いを行うのかお伺いしたいと思います。

(4)湘南ベルマーレの支援について
答弁の中で次期総合計画の分野別の中でより取り組んでいくということでありましたがより具体的な取り組みについてお伺いしたいと思います。

落合平塚市長:
新年のタウンニュースの中でも、ベルマーレの方にも行ってですね、いろんな話をしてこなければいけないんじゃないかという風に思っております。
今、日程調整も進めているところでございますけれども、先ほど議員がご指摘いただきましたように、Jリーグを抱える自治体として、今回の色々な経緯の中で色々要望等もありましたけども、やっぱり特に財政的な負担も含めて、これは大変なんですよね。あの言っていただきましたように、色々な支援もしてきましたし、これからもベルマーレに対しては応援をしていきたいなと思っています。
しかしながら、こと財政的支援等についてはですね、やっぱりこの(人口)26万では、大変大きな大きな負担と言ってはあれですけど、大きな財政措置をしなければいけない、そういうところがありますので、その辺の理由もですね、しっかりとできたらチェアマンにお話もしていきたいと思っています。
もちろん今のJリーグの基準について、レモンガススタジアム平塚が、基準に達してないという、そういう事を満たしてないというのは、それは理解をしておりますけれども、しかしながら、それを例えば新たなものを市のお金で総合公園の中に作るってのは、これはもうちょっと無理だなということでお話をずっとさせてきていただきました。
それも含め改修等も含めて、本当にこれからJリーグがどう考えていくのか、サッカーJリーグの本拠地である自治体を持つ平塚市として、どういう状況でこれまでの支援と共にですね、どういう風に考えていったらいいのか、その辺は是非ともお話はしていきたいなという風に思っています。

企画政策部長:
Jリーグとの協議につきましては、先ほど市長が答弁した通りでございます。
具体的な新年度の取り組みということでは2つございます。

1つ目は現在実施しています小学生を対象するとしますドリームパスポート事業の拡充です。これは試合の観戦の他に例えばあの試合前の選手のアップの様子を見たり、一緒に記念撮影したりというようなイベントへの参加を加えていきたいと考えています。

もう1つは、ドリームパスポート事業とは別に市内に住む中学生を対象として、レモンガススタジアム平塚で開催する湘南ベルマーレの試合観戦に招待する事業でございます。先ほどベルマーレの支援というお話でしたけど、これはベルマーレを通しますけども、具体的にメリットというかを受けるのは市民で、小学生、中学生でございますので、その辺は一応、確認しておきたいと思います。

平塚市に署名を提出しました。

2月から5月にかけて書面とオンラインで実施した署名(合計50,292筆)を9月14日に平塚市へ提出しました。

「平塚をシン・スタジアムがある街に」協議会会長の平塚青年会議所柳田理事長から署名を提出するにあたり、平塚市に対して以下のような挨拶がありました。

「平塚市における湘南地域らしいスポーツ文化の振興・発展はとても大事なことで、プロのサッカーチームのスタジアムがあるおとは平塚の個性であり、誇りでもあります。平塚市の知名度アップ、経済効果、スポーツ振興など様々な面において重要な存在となっております。
「子育てするなら平塚」、「誰もが住みたくなる街、平塚」、「宝であるベルマーレがある街」としての現状、そして将来的なまちづくりの観点からも、スタジアムの在り方について話し合ってまいりたいと思います。スタジアムの設置や維持等には、行政をはじめ多くの支援無しでは難しいのが現状です。
本日は、趣旨に賛同いただいた50,292筆の署名とともに要望いたします。」

また平塚商工会議所の常盤会頭も席上、以下のコメントをされています。

「スタジアムの設置や維持には、これまで行政の支援なくしては難しく、これからも同様です。平塚市に湘南ベルマーレの本拠地となるスタジアムが存続できますよう行政としての役割やいただける支援、湘南ベルマーレとしての役割、商工会議所などの団体を含む市民ができることなどを踏まえ検討する組織をいただきますようお願いいたします。」

これに対して、今回署名を受け取った平塚市今井副市長からは「サポーターをはじめ関係者の皆さんの熱い思いが入っていると真摯に受け止める」とコメントをいただいています。

なお今回の署名提出ついては各社から報道されています。

毎日新聞(9/15)「サッカーJ1 湘南ベルマーレ、新スタジアムを 平塚市に署名簿提出」
https://mainichi.jp/articles/20230915/ddl/k14/050/079000c

東京新聞(9/15)「ベルマーレ スタジアム建設問題「平塚存続」5万人署名提出 市とチームに溝、ファン焦り」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/277499

神奈川新聞(9/14)「ベルマーレ本拠地、平塚に存続を 市民らが署名5万筆を提出」
https://www.kanaloco.jp/news/life/article-1019965.html

平塚市議会9月定例会でスタジアムに関する質問がありました。

平塚市議会9月定例会において諸伏市議会議員から「湘南ベルマーレの対応」について質問がありました。

平塚市議会録画中継はこちらからご覧になれます(議事が公開されるまで録画は閲覧可能です)。
https://hiratsuka-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1031

なお今回の質疑内容の概要は以下のようになっています。

質問内容:湘南ベルマーレへの対応について

【総括質問】(9分50秒~)
諸伏議員:
(1)レモンガススタジアム平塚には老朽化等の問題があり、Jリーグのクラブライセンス制度の一部を満たしていない状況を踏まえて、令和4年10月に湘南ベルマーレから新スタジアムを平塚市総合公園内に建設することを提案されている。
このベルマーレらの提案について、湘南ベルマーレが示した提案は何か、また市民への説明責任をどのように捉えているのか。

(2)新スタジアムに対する平塚市の考えについて
令和5年5月に事前相談のあった新スタジアム計画のうち、総合公園以外の民有地に建設する案について、平塚市の考えを湘南ベルマーレに回答したが、今後の対応について伺う。

企画政策部長:
令和4年10月に湘南ベルマーレから総合公園内に多機能複合型施設を建設する考えが示されたが、令和4年11月に財源や費用負担が不明瞭であったり、総合公園内への建設ではクリアすべき課題がある旨を回答した。
令和5年5月の事前相談における新スタジアム計画では、民有地を利用した上で総合公園内に建設する案と、民有地に建設する案の2案に加え、事業スキームや建設費用の半額(約70億円)を市に負担を求める内容が提案された。
具体的な提案内容に関しては現段階では公表できないが、市長定例会見や6月市議会定例会において、これまでの経過を説明しており、今後も協議の進捗に応じて情報を発信する。

令和5年5月にベルマーレから提案された計画案については夏までに市の返答を求められていたことから、課題を整理し、8月3日にベルマーレ側へ伝え、今後も協議をしていくことを共有した。現時点は市の考えはベルマーレへ示したので、市としては対応を見守っている。

【個別質問】(51分30秒~)
諸伏議員:
総合公園内の新スタジアム建設は都市公園法による建ぺい率に問題があり、建設は難しいという判断でよろしいか。

企画政策部長:
都市公園法において建築できる特例施設の建築面積は公園面積の10%以下とされているので、現状では新スタジアムを作ることはできない。

諸伏議員:
総合公園は大規模災害時の自衛隊や関係機関の拠点となるため、新スタジアム建設は難しいという判断でよろしいか。

企画政策部長:
総合公園は防災用の資材を備蓄しており、救援物資を受け入れる際には平塚市の総合防災基地や県の広域防災活動拠点の役割も担っている。

諸伏議員:
湘南ベルマーレから建設費の半分(約70億円)の負担を市に求めていることについて、平塚市にとってどれだけ大きいのか。

企画政策部長:
平塚市役所本庁舎は145億円かかっているが、市は131億円を負担している。この庁舎を建設するために平成元年から20年かけて庁舎建設基金を70億円積み立てた。それだけ大きな額だと考えている。

諸伏議員:
このスタジアム問題の本質はどこにあるのか見解を伺いたい。

企画政策部長:
ベルマーレもこれをわがままで言っているのではなく、背景には収容人数や屋根といったJリーグのスタジアム基準がある。
それをクリアするためにベルマーレは今回の提案をしているが、建物だけで140億円で、土地の代金は入っていない。
巨額の費用がかかるスタジアムを持てるのは、都道府県や政令市、大企業が付いているところで、人口25万8千人の平塚市の財政状況では70億円を出せる状況ではなく、同じような規模の都市も同じであり、Jリーグのスタジアム基準を地方の都市がどう解決していくことが問題の本質であると思っている。

諸伏議員:
広島市は平塚市より5倍程大きい市だが、スタジアムの建設にあたっては20億円出したのがやっとだという状況なので、70億円というのは非常に大きい数字だ。
それでも現在のレモンガススタジアム平塚の老朽化や屋根、収容人数など湘南ベルマーレが抱えている課題は共有できていると思うが、市長にはレモンガススタジアム平塚の改修について見解を伺いたい。

落合平塚市長:
これまで平塚市がベルマーレに対して支援をしてきたが、その中で基準に合わせたスタジアムをベルマーレが作りたい、それを平塚市がどこまでバックアップしていくかというのは問題があると思う。
平塚市はできる限りのことをやってきたが、新スタジアムを作ることを平塚市に一緒にやらないけないと言われる立場ではないと思う。
平塚市が球団を持っているのではなく、ずっと応援してきたが、それをもってベルマーレの新スタジアムづくりにすべて平塚市に責任があるというのはちょっと違う話だ。
70億円は市民の税金なので、平塚市の責任、ベルマーレが取り組む方向性について、話し合いをしながら進めていこうというのが今の段階です。
スタジアム基準に合わせて改修することを条件に新スタジアムの話をやめるということは考えておらず、ベルマーレにも伝えている。
今の段階でJリーグの基準に合わせて改修をしていくというのは、これからの話し合いの中で考えていくという段階にあると思っている。

平塚市議会6月定例会でスタジアムに関する質問がありました。

平塚市議会6月定例会において片倉市議会議員から「レモンガススタジアム平塚の改修」について質問がありました。

この質疑部分も含めてTVKのニュースで報道がされました。

テレビ神奈川ニュース(6月16日)「ベルマーレ新スタジアム計画で波紋 すれ違う思惑」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4e44d06f4b050e822e3db00f4cf0c0da0ce3093

議会の内容はSCNやインターネットで生中継されますが、インターネットでの録画中継は本会議終了後5日(土日を除く)後に配信開始されるため、現在は閲覧することができません(また配信期間は本会議議事録がアップされるまでになります)。

平塚市議会録画中継はこちらからご覧になれます(現在、当該の質問は公開前のため視聴不可)。
https://hiratsuka-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=gikai_days_list&gikai_id=71

なお今回の質疑内容は以下のようになっています。

質問内容:レモンガススタジアム平塚の改修について

答弁(都市整備部長):
①これまでJリーグ加盟時の大規模改修をはじめ、Jリーグの基準を満たすための以下の改修に取り組んできた。
 ・メインスタンド170席、バックスタンド462席の増設
 ・審判室、トイレ、シャワー室の設置
 ・照明のLED化
②2023年Jリーグ基準を満たしていない点について、屋根が客席の1/3以上を覆うという基準を「満たしていないことは認識」
③現在の支援
 ・株主としての出資、施設使用料の減免など資金面の支援(令和3年度の減免額は約4,830万円)
④新たな提案(新スタジアム)について
 ・5/17にクラブから2案が提案された
 <1案>公園内への建設 →市の子育て政策のシンボルで、市民の理解を得るのは困難『市としては受け入れられない』
 <2案>隣接民有地   →地権者の意向確認など様々な課題を整理する必要があるが、建設費の負担自体、人口規模・財政状況を鑑みて困難

質問(片倉市議):Jリーグ加盟時の改修に係る検討委員会の答申から、基準を満たしていない屋根については、進めて行くというという認識でいいか?

答弁(企画政策部長):
順次進めてきたが、新スタジアム構想が出されたので一時中断している。

質問(片倉市議):現スタジアムの改修でいいとなれば、それはやるつもりがあるのか?

答弁(企画政策部長):
新スタジアムの事前相談が出されたので、どういう課題があるか庁内各所に照会している最中。 改修をどうするかを考えるのは、クラブに回答した後の話だ。

質問(片倉市議):市長はベルマーレを「市の宝」と言っている。 私も、公園内での新設はなかなか厳しいなと。
計画が元に戻って、現スタジアムの改修でとなった場合にどうするか、再度問う。

答弁(落合市長):
昨年提案があり、課題を指摘して返した。この5月に再度提案があった。クラブ側は指摘をクリアしたと言っているようだが、公園内での新設は困難だと言ったのにあえてまた公園内を提案してきた。
現在、どういう問題があるかを再度返す。 市の回答がNOだからと言って、平塚にいる、いられないと突き付けられても、それは筋違いではないか。クラブ側が言い出したことだ。
「現スタジアムで頑張ってくれ」という意味で改修、減免など最大限の支援をしてきた。
それを逆に捉え、応援が足らないと言われても納得が行かない。 現提案に返答をし、クラブがどう判断するか。 改修の話はその後だ。

質問(片倉市議):おっしゃる通りだ。 市民やサポーターからも宝だという声は聞いている。 改めて見解があれば聞きたい。

答弁(落合市長):
決してベルマーレを応援しないわけではなく、「個人的にも大好き」で色々応援してきた。
ただ、提案を出され、市が返したということに対して、やっぱりちゃんと「けじめ」を付けていただかないと。
多額の税金を使って新設するということは大変難しいことだし、そうなれば議会にもそれを示さなければならないが、「議会もそれにはなかなかウンと言えないのではないか」
ベルマーレには賢明な判断を求めたい。