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平塚市議会3月定例会でスタジアムに関する質問がありました。

平塚市議会3月定例会において諸伏市議会議員から「湘南ベルマーレの対応」について質問がありました。

今回の質疑応答については以下のような報道もされています。

朝日新聞(2月29日)「J1湘南の新スタジアム負担「無理」 平塚市長がチェアマンに直訴へ」
https://www.asahi.com/articles/ASS2X7KNFS2XULOB00G.html

なお今回の質疑内容は以下のようになっています。
(※市議会HPへの映像公開は1週間後になるため、一部漏れがある可能性があります)

質問内容:湘南ベルマーレへの対応について

諸伏議員: 
湘南ベルマーレへの対応について。サッカー専用スタジアムの問題については湘南ベルマーレのホームスタジアムであるレモンガススタジアム平塚について老朽化問題やサッカー観戦のしにくさ、収容人数の問題など様々な課題があり、またJリーグクラブライセンス制度の要件を一部満たしていない状況を踏まえて、令和4年10月に湘南ベルマーレから新スタジアムを平塚市総合公園内に建設することとした施設のコンセプトやイメージの提案が示されたことからスタートしておりますので、以下を問います。

(1)湘南ベルマーレの提案内容について
これまで令和4年10月と令和5年5月に湘南ベルマーレより新スタジアムの建設に向けての提案が平塚市に示されております。また湘南ベルマーレを市内に存続させたいと願う市民団体「平塚新スタジアムがある街に協議会」が昨年の9月14日に本市に対して協力を要請する50,292人分の署名を提出しました。これまで本市は一定の考えを示されておりますが、今後の対応について伺います。

(2)湘南ベルマーレへの支援について
平塚市はこれまで湘南ベルマーレに対して様々な支援を展開してきたと認識しております。Jリーグ加盟時にスタジアムの大規模改修収や観戦環境の向上を目的とした施設整備などを行い支えてきましたが、今後の湘南ベルマーレに対する支援について伺います。

企画政策部長:
1点目のスタジアム構想にかかる今後の対応です。湘南ベルマールの新スタジアム構想については昨年11月に湘南ベルマーレの眞壁潔会長からゼロベースで市と協議していくことが示されました。その後12月には湘南ベルマーレ側からスタジアムに関する勉強会開催の提案があったことを受け、本年2月から月1回程度の勉強会を始めたところでございます。
スタジアムの新設や回収を前提に協議をするのではなく、この勉強会を通してスタジアムに関する様々な事例研究情報共有を図ってまいります。

次に2点目の今後の湘南ベルマーレに対する支援です。レモンガススタジアム平塚については今後の方向性が定まっていないため、大規模な改修を見送っていますが、トイレの改修や座席の入れ替えなど施設維持のための修繕については継続して取り組んでいるところでございます。

また令和6年度は次期総合計画の分野別政策の1つとして市民がスポーツに触れ、楽しむ機会を充実していくことに取り組んでまいります。こうした取り組みを通して市民がスポーツに興味を持ちスタジアムを訪れるきっかけになれば、湘南ベルマーレへの支援にもつがるものと考えております。

諸伏議員:
(3)湘南ベルマーレへの対応について
現在、サッカー専用スタジアム構想については現段階ではゼロベースになっていると理解をさせていただきます。ただ地方自治体がJリーグのチームを支える厳しさを理解してもらうことも必要であります。現状を踏まえての課題など色々あると思いますが、落合市長は本年1月11日号の地元紙の新春インタビューの中で、Jリーグとの協議の必要性について言及していましたが、Jリーグと今後、具体的にいつ頃どのような話し合いを行うのかお伺いしたいと思います。

(4)湘南ベルマーレの支援について
答弁の中で次期総合計画の分野別の中でより取り組んでいくということでありましたがより具体的な取り組みについてお伺いしたいと思います。

落合平塚市長:
新年のタウンニュースの中でも、ベルマーレの方にも行ってですね、いろんな話をしてこなければいけないんじゃないかという風に思っております。
今、日程調整も進めているところでございますけれども、先ほど議員がご指摘いただきましたように、Jリーグを抱える自治体として、今回の色々な経緯の中で色々要望等もありましたけども、やっぱり特に財政的な負担も含めて、これは大変なんですよね。あの言っていただきましたように、色々な支援もしてきましたし、これからもベルマーレに対しては応援をしていきたいなと思っています。
しかしながら、こと財政的支援等についてはですね、やっぱりこの(人口)26万では、大変大きな大きな負担と言ってはあれですけど、大きな財政措置をしなければいけない、そういうところがありますので、その辺の理由もですね、しっかりとできたらチェアマンにお話もしていきたいと思っています。
もちろん今のJリーグの基準について、レモンガススタジアム平塚が、基準に達してないという、そういう事を満たしてないというのは、それは理解をしておりますけれども、しかしながら、それを例えば新たなものを市のお金で総合公園の中に作るってのは、これはもうちょっと無理だなということでお話をずっとさせてきていただきました。
それも含め改修等も含めて、本当にこれからJリーグがどう考えていくのか、サッカーJリーグの本拠地である自治体を持つ平塚市として、どういう状況でこれまでの支援と共にですね、どういう風に考えていったらいいのか、その辺は是非ともお話はしていきたいなという風に思っています。

企画政策部長:
Jリーグとの協議につきましては、先ほど市長が答弁した通りでございます。
具体的な新年度の取り組みということでは2つございます。

1つ目は現在実施しています小学生を対象するとしますドリームパスポート事業の拡充です。これは試合の観戦の他に例えばあの試合前の選手のアップの様子を見たり、一緒に記念撮影したりというようなイベントへの参加を加えていきたいと考えています。

もう1つは、ドリームパスポート事業とは別に市内に住む中学生を対象として、レモンガススタジアム平塚で開催する湘南ベルマーレの試合観戦に招待する事業でございます。先ほどベルマーレの支援というお話でしたけど、これはベルマーレを通しますけども、具体的にメリットというかを受けるのは市民で、小学生、中学生でございますので、その辺は一応、確認しておきたいと思います。

平塚市に署名を提出しました。

2月から5月にかけて書面とオンラインで実施した署名(合計50,292筆)を9月14日に平塚市へ提出しました。

「平塚をシン・スタジアムがある街に」協議会会長の平塚青年会議所柳田理事長から署名を提出するにあたり、平塚市に対して以下のような挨拶がありました。

「平塚市における湘南地域らしいスポーツ文化の振興・発展はとても大事なことで、プロのサッカーチームのスタジアムがあるおとは平塚の個性であり、誇りでもあります。平塚市の知名度アップ、経済効果、スポーツ振興など様々な面において重要な存在となっております。
「子育てするなら平塚」、「誰もが住みたくなる街、平塚」、「宝であるベルマーレがある街」としての現状、そして将来的なまちづくりの観点からも、スタジアムの在り方について話し合ってまいりたいと思います。スタジアムの設置や維持等には、行政をはじめ多くの支援無しでは難しいのが現状です。
本日は、趣旨に賛同いただいた50,292筆の署名とともに要望いたします。」

また平塚商工会議所の常盤会頭も席上、以下のコメントをされています。

「スタジアムの設置や維持には、これまで行政の支援なくしては難しく、これからも同様です。平塚市に湘南ベルマーレの本拠地となるスタジアムが存続できますよう行政としての役割やいただける支援、湘南ベルマーレとしての役割、商工会議所などの団体を含む市民ができることなどを踏まえ検討する組織をいただきますようお願いいたします。」

これに対して、今回署名を受け取った平塚市今井副市長からは「サポーターをはじめ関係者の皆さんの熱い思いが入っていると真摯に受け止める」とコメントをいただいています。

なお今回の署名提出ついては各社から報道されています。

毎日新聞(9/15)「サッカーJ1 湘南ベルマーレ、新スタジアムを 平塚市に署名簿提出」
https://mainichi.jp/articles/20230915/ddl/k14/050/079000c

東京新聞(9/15)「ベルマーレ スタジアム建設問題「平塚存続」5万人署名提出 市とチームに溝、ファン焦り」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/277499

神奈川新聞(9/14)「ベルマーレ本拠地、平塚に存続を 市民らが署名5万筆を提出」
https://www.kanaloco.jp/news/life/article-1019965.html

平塚市議会9月定例会でスタジアムに関する質問がありました。

平塚市議会9月定例会において諸伏市議会議員から「湘南ベルマーレの対応」について質問がありました。

平塚市議会録画中継はこちらからご覧になれます(議事が公開されるまで録画は閲覧可能です)。
https://hiratsuka-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1031

なお今回の質疑内容の概要は以下のようになっています。

質問内容:湘南ベルマーレへの対応について

【総括質問】(9分50秒~)
諸伏議員:
(1)レモンガススタジアム平塚には老朽化等の問題があり、Jリーグのクラブライセンス制度の一部を満たしていない状況を踏まえて、令和4年10月に湘南ベルマーレから新スタジアムを平塚市総合公園内に建設することを提案されている。
このベルマーレらの提案について、湘南ベルマーレが示した提案は何か、また市民への説明責任をどのように捉えているのか。

(2)新スタジアムに対する平塚市の考えについて
令和5年5月に事前相談のあった新スタジアム計画のうち、総合公園以外の民有地に建設する案について、平塚市の考えを湘南ベルマーレに回答したが、今後の対応について伺う。

企画政策部長:
令和4年10月に湘南ベルマーレから総合公園内に多機能複合型施設を建設する考えが示されたが、令和4年11月に財源や費用負担が不明瞭であったり、総合公園内への建設ではクリアすべき課題がある旨を回答した。
令和5年5月の事前相談における新スタジアム計画では、民有地を利用した上で総合公園内に建設する案と、民有地に建設する案の2案に加え、事業スキームや建設費用の半額(約70億円)を市に負担を求める内容が提案された。
具体的な提案内容に関しては現段階では公表できないが、市長定例会見や6月市議会定例会において、これまでの経過を説明しており、今後も協議の進捗に応じて情報を発信する。

令和5年5月にベルマーレから提案された計画案については夏までに市の返答を求められていたことから、課題を整理し、8月3日にベルマーレ側へ伝え、今後も協議をしていくことを共有した。現時点は市の考えはベルマーレへ示したので、市としては対応を見守っている。

【個別質問】(51分30秒~)
諸伏議員:
総合公園内の新スタジアム建設は都市公園法による建ぺい率に問題があり、建設は難しいという判断でよろしいか。

企画政策部長:
都市公園法において建築できる特例施設の建築面積は公園面積の10%以下とされているので、現状では新スタジアムを作ることはできない。

諸伏議員:
総合公園は大規模災害時の自衛隊や関係機関の拠点となるため、新スタジアム建設は難しいという判断でよろしいか。

企画政策部長:
総合公園は防災用の資材を備蓄しており、救援物資を受け入れる際には平塚市の総合防災基地や県の広域防災活動拠点の役割も担っている。

諸伏議員:
湘南ベルマーレから建設費の半分(約70億円)の負担を市に求めていることについて、平塚市にとってどれだけ大きいのか。

企画政策部長:
平塚市役所本庁舎は145億円かかっているが、市は131億円を負担している。この庁舎を建設するために平成元年から20年かけて庁舎建設基金を70億円積み立てた。それだけ大きな額だと考えている。

諸伏議員:
このスタジアム問題の本質はどこにあるのか見解を伺いたい。

企画政策部長:
ベルマーレもこれをわがままで言っているのではなく、背景には収容人数や屋根といったJリーグのスタジアム基準がある。
それをクリアするためにベルマーレは今回の提案をしているが、建物だけで140億円で、土地の代金は入っていない。
巨額の費用がかかるスタジアムを持てるのは、都道府県や政令市、大企業が付いているところで、人口25万8千人の平塚市の財政状況では70億円を出せる状況ではなく、同じような規模の都市も同じであり、Jリーグのスタジアム基準を地方の都市がどう解決していくことが問題の本質であると思っている。

諸伏議員:
広島市は平塚市より5倍程大きい市だが、スタジアムの建設にあたっては20億円出したのがやっとだという状況なので、70億円というのは非常に大きい数字だ。
それでも現在のレモンガススタジアム平塚の老朽化や屋根、収容人数など湘南ベルマーレが抱えている課題は共有できていると思うが、市長にはレモンガススタジアム平塚の改修について見解を伺いたい。

落合平塚市長:
これまで平塚市がベルマーレに対して支援をしてきたが、その中で基準に合わせたスタジアムをベルマーレが作りたい、それを平塚市がどこまでバックアップしていくかというのは問題があると思う。
平塚市はできる限りのことをやってきたが、新スタジアムを作ることを平塚市に一緒にやらないけないと言われる立場ではないと思う。
平塚市が球団を持っているのではなく、ずっと応援してきたが、それをもってベルマーレの新スタジアムづくりにすべて平塚市に責任があるというのはちょっと違う話だ。
70億円は市民の税金なので、平塚市の責任、ベルマーレが取り組む方向性について、話し合いをしながら進めていこうというのが今の段階です。
スタジアム基準に合わせて改修することを条件に新スタジアムの話をやめるということは考えておらず、ベルマーレにも伝えている。
今の段階でJリーグの基準に合わせて改修をしていくというのは、これからの話し合いの中で考えていくという段階にあると思っている。

平塚市議会6月定例会でスタジアムに関する質問がありました。

平塚市議会6月定例会において片倉市議会議員から「レモンガススタジアム平塚の改修」について質問がありました。

この質疑部分も含めてTVKのニュースで報道がされました。

テレビ神奈川ニュース(6月16日)「ベルマーレ新スタジアム計画で波紋 すれ違う思惑」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4e44d06f4b050e822e3db00f4cf0c0da0ce3093

議会の内容はSCNやインターネットで生中継されますが、インターネットでの録画中継は本会議終了後5日(土日を除く)後に配信開始されるため、現在は閲覧することができません(また配信期間は本会議議事録がアップされるまでになります)。

平塚市議会録画中継はこちらからご覧になれます(現在、当該の質問は公開前のため視聴不可)。
https://hiratsuka-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=gikai_days_list&gikai_id=71

なお今回の質疑内容は以下のようになっています。

質問内容:レモンガススタジアム平塚の改修について

答弁(都市整備部長):
①これまでJリーグ加盟時の大規模改修をはじめ、Jリーグの基準を満たすための以下の改修に取り組んできた。
 ・メインスタンド170席、バックスタンド462席の増設
 ・審判室、トイレ、シャワー室の設置
 ・照明のLED化
②2023年Jリーグ基準を満たしていない点について、屋根が客席の1/3以上を覆うという基準を「満たしていないことは認識」
③現在の支援
 ・株主としての出資、施設使用料の減免など資金面の支援(令和3年度の減免額は約4,830万円)
④新たな提案(新スタジアム)について
 ・5/17にクラブから2案が提案された
 <1案>公園内への建設 →市の子育て政策のシンボルで、市民の理解を得るのは困難『市としては受け入れられない』
 <2案>隣接民有地   →地権者の意向確認など様々な課題を整理する必要があるが、建設費の負担自体、人口規模・財政状況を鑑みて困難

質問(片倉市議):Jリーグ加盟時の改修に係る検討委員会の答申から、基準を満たしていない屋根については、進めて行くというという認識でいいか?

答弁(企画政策部長):
順次進めてきたが、新スタジアム構想が出されたので一時中断している。

質問(片倉市議):現スタジアムの改修でいいとなれば、それはやるつもりがあるのか?

答弁(企画政策部長):
新スタジアムの事前相談が出されたので、どういう課題があるか庁内各所に照会している最中。 改修をどうするかを考えるのは、クラブに回答した後の話だ。

質問(片倉市議):市長はベルマーレを「市の宝」と言っている。 私も、公園内での新設はなかなか厳しいなと。
計画が元に戻って、現スタジアムの改修でとなった場合にどうするか、再度問う。

答弁(落合市長):
昨年提案があり、課題を指摘して返した。この5月に再度提案があった。クラブ側は指摘をクリアしたと言っているようだが、公園内での新設は困難だと言ったのにあえてまた公園内を提案してきた。
現在、どういう問題があるかを再度返す。 市の回答がNOだからと言って、平塚にいる、いられないと突き付けられても、それは筋違いではないか。クラブ側が言い出したことだ。
「現スタジアムで頑張ってくれ」という意味で改修、減免など最大限の支援をしてきた。
それを逆に捉え、応援が足らないと言われても納得が行かない。 現提案に返答をし、クラブがどう判断するか。 改修の話はその後だ。

質問(片倉市議):おっしゃる通りだ。 市民やサポーターからも宝だという声は聞いている。 改めて見解があれば聞きたい。

答弁(落合市長):
決してベルマーレを応援しないわけではなく、「個人的にも大好き」で色々応援してきた。
ただ、提案を出され、市が返したということに対して、やっぱりちゃんと「けじめ」を付けていただかないと。
多額の税金を使って新設するということは大変難しいことだし、そうなれば議会にもそれを示さなければならないが、「議会もそれにはなかなかウンと言えないのではないか」
ベルマーレには賢明な判断を求めたい。

スタジアム建設計画提案への平塚市の反応について

5月17日に(株)湘南メディアスタジアムが平塚市へスタジアム建設計画を提案した後、5月30日に行われた平塚市長の定例会見でスタジアムに関する質疑応答が行われています。

平塚市長5月定例会見(5月30日)(その他の質問にスタジアムに関する質疑あり)
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/press/page02_e00001_02197.html

今回の質疑応答に関して、各所で報道がされています。

湘南ジャーナル(5月31日)「新スタジアム提案を平塚市へ提出 クラブと市の温度差浮き彫りに」
https://shonan-journal.com/magazine/29450/

タウンニュース平塚版(6月8日)「ベルマーレ新スタジアム「無理な提案突きつけられた」クラブ側提案に落合市長」
https://www.townnews.co.jp/0605/2023/06/08/682022.html

タウンニュース茅ヶ崎版(6月9日)「湘南ベルマーレ 新スタジアム建設を提案 平塚市は難色を示す」
https://www.townnews.co.jp/0603/2023/06/09/682081.html