平塚市議会9月定例会における総括質問で、片倉章博議員からShonanBMWスタジアム平塚の改修について質問がありました。
片倉議員の質問については以下の平塚市議会のHPで映像が公開されています。
http://www.hiratsuka-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=118
この質疑応答について、サポーターズ協議会としてスタジアム改修問題に関わる部分にサポーターの皆さんに伝えるため要旨をまとめました。この要旨については上記リンク先の平塚市議会HPの映像より作成してます。
今回の片倉議員のスタジアムに関する質問は以下の3点でした。
② 補正予算で計上された9,200万円の使用用途について
③ J1ライセンスへの対応について
平塚市の各部局から3点の質問への回答は以下のとおりでした。
平成26年7月31日から平成27年3月25日まで計6回開催し、スタジアムの将来あるべき姿や改修の方向性について検討。運営諸室の改善、コンコースの設置、屋根の設置、観客席増設、立見席の改善、専用スタジアムの新設、陸上サブトラックの設置などの意見が出された。
② 補正予算について
今議会の補正予算に総合公園費として9,207万2千円を計上。このうちShonanBMWスタジアムについては約3,150万円の予算として、観客席(154席)の増設、Jリーグのライセンス対応として審判控室へのトイレ、シャワーの設置、照明塔の老朽化(不点灯や照度不足になる可能性あるため)による強度調査ならびに設計調査委託費。
③ ライセンスへの対応について
来年のJ1ライセンスについては9月末にベルマーレに対してJリーグから回答。Jリーグからは平塚市へ対しては運営諸室の充実、客席の1/3に屋根の設置、周回できるコンコースの設置など更なる向上を求められている。
続いて片倉議員と平塚市各部局担当者および平塚市長との間で以下のような質疑応答がありました。
サブトラックを設置すると第1種公認が可能になる(現在は第2種)。第1種公認ならば大規模な大会を開催できるため経済効果もある。敷地の問題は総合公園のはらっぱ等が考えられるが、具体的な検討を進めていく。
② 検討会議での改修規模決定の経緯について
改修検討会議では①Jリーグが求めるフルスペックの仕様での改修案(収容人数2万人、100%屋根の設置等)、②Jが求める最低限の改修案(収容人数1.6~1.7万人、1/3の屋根の設置等)を検討したが、費用は①130億円、②53~86億円と非常に多額。平塚市の財政状況を考えると難しく、他のホームタウン市町の協力も得たいが難しい。そのためまずは老朽化や不具合のある部分からの対応で順次対応していく。
③ 国やtotoなどの補助金活用について
totoは新設の場合のみが対象であるので改修は対象外。そのため国土交通省の社会資本整備交付金ならば活用可能かを検討する。
④ 今後のJリーグライセンスの高次化について
平塚市はJリーグとは情報交換しているが、現在これ以上にライセンスが求める収容人数の増加などの情報は無い。そのためライセンスの要件を充たすような改修を進めていく。
⑤ 収容人数を増やす方法について
バックスタンド中央に席を作れば400席くらい増設できるのではないかとの片倉議員からの意見に対し、スタンドを作り直すと億単位の費用が掛かるため、立見席の改修が良いのか相対的に検討していくと平塚市から回答。
⑥ 他のホームタウンとの連携について
最後に片倉議員から落合市長に対して、他のホームタウン市長、町長からの意見を聞くためにホームタウンサミットの開催はできないかのと提案がありました。落合市長からの回答は、J1へ上がってからは各首長に呼びかけて開幕戦前などに会議を開催しており、その中でスタジアム改修について各市町が負担できないかとの話もあるが難しいのが現状。平塚市からは各市町に対して、ホームタウンデーでの動員のお願いをしている。またJリーグとの関係は働きかけを継続していて、まずライセンス基準を充たすことを優先しているとの話もありました。